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京太郎「鼓動する星 ヤタガラスのための狂詩曲」 2/4

2016年10月10日 18:10

105:◆hSU3iHKACOC4:2016/08/27(土) 23:52:09.85 ID:1Tajhx4k0

 ミイラと出会った後も須賀京太郎は必死でもがいていた、この時に須賀京太郎が見たものと聞いたものについて書いていく。

それはあの奇妙な一瞬、ミイラによって視界を奪われどこかへと落とされた直後であった。

足場が失われて落下していることを察した須賀京太郎は視界を確保しようとした。顔にへばりついている何かを一番に剥ぎ取ったのだ。

鋭くとがった五感によって周囲の状況を把握できる須賀京太郎であるけれど、視覚が完全に塞がれているのは非常にまずかった。

超人的な腕力を持つ須賀京太郎である、一秒もかからずに顔にへばりついていたモノをはぎ取れた。しかしすぐに目を見開いた。

落下中の視界に奇妙なものが複数見えたのだ。落下している須賀京太郎はまず、真っ白な大地を見つけた。

落下中のことであるから大地に引き寄せられるのは当然だが、その大地が真っ白だったのだ。見渡す限りがすべて真っ白で、緑色の光に照らされていた。

月の光を反射する雪原のように見えた。次に須賀京太郎は真っ白な大地を一割ほどを占めている巨大な大樹を見た。

この大樹が緑色の淡い光を放つ正体で、白い大地を照らす太陽だった。

また尋常ではない巨大さで、幹の太さは一番太いところで直径十キロメートルを超えている。高さはわからない。

暗黒の空を突き破ってさらに上に伸びていたからだ。不思議なことで空に星はない。暗黒であった。

この奇妙な光景を見た須賀京太郎は驚きはしたがすぐに落ち着いた。どう見ても異界である。

現世では存在できない巨大な大樹。大樹から放たれる緑色の光。星のない暗黒の空。推理の必要はない。

異界の核になっている悪魔を始末すれば脱出可能と見極めた。しかし見極めた後ものすごく焦ることになった。

というのが落下する須賀京太郎のすぐ後から女性の悲鳴が聞こえてきたのだ。須賀京太郎はすぐに悲鳴の方向を見上げた。

そうして見上げた先にあったのは

「まっしゅろしゅろすけ」

に身を包まれた姉帯豊音だった。須賀京太郎と姉帯豊音の距離から察するに、二秒ほど間をおいて姉帯豊音は落とされていた。

これを見て須賀京太郎はただ焦った。広大な真っ白い大地をほとんど把握できるほどの高度である。須賀京太郎の感覚からすると、高度八千メートルあたり。

すぐにスカイダイバーの様に両手両足を広げて姉帯豊音の距離を縮めた。

 姉帯豊音を発見して接近した後須賀京太郎は彼女を抱きしめていた、この時の須賀京太郎と姉帯豊音について書いていく。

それは姉帯豊音を見つけてすぐのことである。スカイダイバーのように両手両足をうまく使って風をとらえ、落下している姉帯豊音を捕まえた。

須賀京太郎が近づくと白い雲のような鉄壁の守り

「まっしゅろしゅろすけ」

が薄くなり、姉帯豊音と再会させた。雲が晴れて須賀京太郎の姿が見えると姉帯豊音はほっとしていた。

恐怖でゆがんでいた姉帯豊音の目に希望の光が見えた。不気味なサイレンの後、十秒ほどで高度八千メートル近くから落下しているのだ。

須賀京太郎がいてくれてよかった。須賀京太郎が近づいてくると姉帯豊音は彼の首に腕をまわした。須賀京太郎も姉帯豊音を抱きしめた。

そうしなければ離れ離れになってひどいことになるとお互いが理解していた。二人が固く抱き合ったところで真っ白い雲の加護

「まっしゅろしゅろすけ」

が二人の体を包み込んだ。高度八千メートルからの落下中、二人の姿を隠すためである。狙撃の可能性を「まっしゅろしゅろすけ」は考えていた。

そんな時だった。須賀京太郎は姉帯豊音にきいた。

「『まっしゅろしゅろすけ』は衝撃を完全に殺しきれますか!?」

随分あせった声を出していた。するとすぐに姉帯豊音が答えた。

「外からくる衝撃なら完璧に!」

須賀京太郎に負けないくらい姉帯豊音もあわてていた。しかしよく受け答えができていた。須賀京太郎の質問から須賀京太郎の言いたいことを理解したのだ。

須賀京太郎が心配しているのは着地の衝撃ではない。須賀京太郎が心配しているのは落下の勢いが殺せるかどうかである。慣性の法則が問題なのだ。

「高速で移動している電車や車が急停止したら中の人はどうなる?」


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