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エレン「同棲時代」

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1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/17(日) 16:55:23 ID:/rXGiLJQ


エレンへ

毎日ごはんをきちんと食べていますか。

忙しさにかまけて昨日まで気付かなかったのですが、家の裏手は今一面の菜の花です。

開拓地にいた頃に食べたことがあるのを覚えていますか?

少し苦かったと記憶しています。

懐かしいです。

さて、突然ですがあなたがそこから出られる日が決まりました。

○月○日です。

前日にアルミンが必要なものを届けに行きます。

当日は私があなたを迎えに行きます。

みんなで一緒に迎えに行けないのは残念ですが、みんなあなたに会える日を心から待ちわびています。

お身体に気をつけて。

□月□日   ミカサ




























2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/17(日) 16:57:41 ID:/rXGiLJQ


およそ2年ぶりに太陽の光に全身をつつまれた。

まぶしい。

地下牢から出たばかりで足元がおぼつかない自分が情けない。

ミカサがオレの右手をつかんで少し前を歩いている。

地下牢に迎えにきたミカサは管轄の兵士に通り一遍の挨拶を済ますとすぐに建物からオレを連れ出した。

そして何かに急かされているかのように早足で歩き出した。

どこに向かっているのか、と訊ねると「あなたの家」とだけ返された。

それ以上何を話せば良いのかわからず黙ってミカサに手を引かれるまま歩いた。

無言のままミカサはどんどん進んでいく。

商店街を抜け、住宅地を抜け、ミカサは森へと入っていく。

周囲に民家など一軒もない、何もない森の奥にオレンジ色の屋根の家がひっそりと建っていた。

裏手に菜の花畑は無い。

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/17(日) 16:59:13 ID:/rXGiLJQ


「着いた」

「ここか」

「うん。エレン、ごめんなさい。私、早足で疲れたでしょう」

「いや……」

「まずは行水を……地下は埃っぽかったでしょう?あなたを迎えに行く前に一度ここに来てお湯を沸かしたからすぐに用意はできる」

「ああ」

「新しい服もタオルもあるし」

「ありがとう」

「うん。ごはんも用意してる」

「うん」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/17(日) 17:00:34 ID:/rXGiLJQ


「じゃあ盥に水を……」

「盥ってこれだよな?」

「あ、エレン、私が……」

「これぐらいできる」

「……じゃあ私、お湯を持ってくる。エレンは適当に水を張ってて」

「おう」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/01/17(日) 17:02:01

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