真美「真美と兄ちゃんの、約束の日」


1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 22:14:04.03
今日がその日。


私は今日、高校を卒業した。アイドルはつい先日卒業したばかりだ。

IA大賞を獲ってSランクになって、たぶんもうアイドルとしてやり残したことは何もない。

彼と、あの日約束したことだから。


高校に入った頃に、自分を『真美』と名前で呼んだり、彼を『兄ちゃん』と呼ぶのはやめた。

いつまでも子供じゃいられないからね。亜美は今でも昔のままだけど......。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369574043
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/26(日) 22:16:13.43
真美「遅いなぁ......」



校門前で待ちぼうけすること30分。

さっきまで騒がしかった校内も、今はずいぶん閑散としている。



彼はいつも忙しい。

もっと楽をしても許される立場になったのに、同僚や後輩、部下の誰よりも精力的に働き続けている。

今日もきっとそうだろう。



彼が約束を覚えている保証だってない。

アイドルを卒業するまでは毎日のように顔を合わせていたけど、

今日この日のことは改めて約束することもなければ、話題に出ることもなかった。

あの日の約束が全てだ。



真美「30分どころじゃないよ、もう......」



それでも私は、彼を信じて待つ。

13歳の誕生日から一日だけ過ぎた、あの日あの時から───
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