杏子「好き好き大好き」


1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:03:08.81 ID:BXn/K86q0

さやか「ふふふ......もう、恭介もなにも関係ない......あたしは、あたしなりの魔法少女を続ける。
誰かに見返りを求めることも、誰かに感謝されることも無い、
けれども誰をも助ける......そんな魔法少女に」

杏子「お、おい......お前......」

さやか「うるさい。お前に何を言われたって、関係ない。
あたしは......あたしは......!
独りでもやっていってみせる! 正義の味方の......魔法少女をっ!」

まどか「さやかちゃん......」

さやか「......ごめんね......まどか。そういう訳だから、あたし、一人で帰るね」

まどか「そんな......一緒に帰ろうよ、さやかちゃん......」

さやか「ごめん......しばらく、一人にして......」

まどか「............」

さやか「それじゃあね、まどか。......さようなら」

まどか「さやかちゃん......!」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:04:25.41 ID:UwKzsFoS0


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:05:11.46 ID:BXn/K86q0

杏子「マズいな......あのままだとアイツ......マジにヤベェんじゃねぇのか?」

まどか「そんな......」

杏子「お前、アイツの親友なんだろ? なんとかしてやれねぇのか?」

まどか「なんとかって言われても......だって私も、どうしたら良いのか、分かんないし」

杏子「ったく、使えねぇな......」

まどか「......ごめんなさい......」

ほむら「そんなこと、言うものではないわ」

まどか「ほむらちゃん......」

杏子「じゃあお前は何か出来るってのか?」

ほむら「私は......美樹さやかが魔法少女になった時点で、もうどうにもならないと思っていたわ」

まどか「そんな......! やっぱり冷たすぎるよ、ほむらちゃん......!」

杏子「ま、全員が全員、なんだかんだ言ってアイツとは他人だ。それが普通なんだよ」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:08:11.42 ID:BXn/K86q0

杏子「なんとかしてやりたいって思うんなら......親友のお前自身が、どうにかするんだな」

まどか「......あなたもなの......?」

杏子「あぁ?」

まどか「あなたも、さやかちゃんを放ってっちゃうの?」

杏子「......アイツは、あたしの忠告を無視した。無視して、自分の道を貫こうとした。
だったら、あたしからは何も言えないさ。
アイツ自身、敵対するならすれば良い、そうなっても恨みっこなしだ、って言ってたからな」

まどか「そんな......」

杏子「だからあたしは、アイツがああなってしまって、敵対することになったら......絶対に躊躇しない」

まどか「............」

杏子「......そんな泣きそうな顔するなよ」

まどか「え?」

杏子「まだ、アイツが死んじまうって決まった訳じゃなねぇだろ?
お前が、アイツの気持ちを変えられるかもしれないし、
アイツが、お前のために元に戻るかもしれない。
......だから、どうしてもって言うんなら......踏ん張りな」

まどか「............」

杏子「じゃあな、お二人さん。気をつけて帰れよ」

杏子(......明日もう一回、アイツの家に行ってみるか......)


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:10:15.42 ID:BXn/K86q0

ほむら「............」

まどか「............」

ほむら「......優しいわね、彼女」

まどか「えっ?」

ほむら「私と違って、諦めそうになっていたあなたを支えた。それは何よりの優しさよ」

まどか「......ほむらちゃんだって、優しいよ」

ほむら「冷たいと言ったのは、あなた自身よ」

まどか「でも、さやかちゃんを守ってくれたし......今日だって、見守ってくれていたし......
今日のは、私が言い過ぎたの。......ごめんなさい」

ほむら「別に。気にして無いわ」

まどか「......ごめんなさい......」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:11:38.87 ID:BXn/K86q0

ほむら「謝らなくても良いわ。......それじゃあ私も、帰ることにするわ」

まどか「うん......」

ほむら「鹿目まどか......夜だから、気をつけてね」

まどか「うん。......ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「......それじゃ、また明日」

まどか「うん。また明日」

まどか「............」

まどか「さてキュゥべぇ。私たちも......ってあれ?」

まどか「......いない......」

まどか(もしかして......
一人にして欲しいって言ってたのに、さやかちゃんについて行っちゃったのかな......?)


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:14:27.38 ID:BXn/K86q0

QB「よくじつ~」


さやか(結局今日も、また学校サボっちゃった......今日は仁美が恭介に告白する日だって言うのに)

さやか「......はは」

さやか(なに考えてんだか......もうそんなの関係ないって、昨日決めたじゃない。
結局あたしは、アイツの言うとおり......独りだったんだ)

杏子『やっと気付いたのかい?』

さやか「っ!」

さやか『またアンタなの? わざわざテレパシーまで使ってきて、なんの用?』

杏子『アンタと話がしたくてね。これからどうするのかな、と思って』

さやか『......なにが?』

杏子『何があったか知らないけどさ、
痛覚を無くして本当に人間らしくなくなったアンタはまだ、正義の味方ごっこを続けるのかい?
ってことを訊きたいのさ』

さやか『当たり前でしょ。あたしの気持ちは、昨日から何も......変わらない。
変わってない。変えてたまるもんか』

杏子『そうかい......。ま、それなら仕方が無い。ただ......会って、話せないか?』

さやか『......イヤよ』


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:15:49.94 ID:BXn/K86q0

さやか『もうあたしは......誰とも会いたくない』

杏子『あのアンタの親友とも?』

さやか『っ! まどかに何かしたのっ!?』

杏子『まさか。ただあの子、昨日アンタのこと心配してたよ』

さやか『......それがアンタと、何か関係があるっての?』

杏子『いいや別に。ただ、教えておいてあげようと思っただけ』

さやか『あ、っそ......』

杏子『それで......ツラを拝ましてはくれないのかい?』

さやか『さっきも言ったでしょ。今あたしは......誰とも会いたくない』

杏子『またそうやって引き篭もる生活に逆戻り、か』

さやか『うるさい! っていうかなんでアンタが! あたしに話しかけに来るの!?』

杏子『なんで......か......まぁ、そうだね......なんでだろうね』


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:17:09.21 ID:BXn/K86q0

杏子『ただ昨日も言っただろ? アンタのことが気になるって。
見てらんないんだよ、そういうの』

さやか『だからって! あたしはいくらアンタと会っても! 気持ちなんて一向に変わらないっ!』

杏子『......ま、そうだろうね。でもさ......それでもあたしは、会いたいんだよ』

さやか『......あたしは、会いたくない......』

杏子『......じゃあしゃあねぇか。強行突破させてもらうぞ』

さやか『......は?』

杏子『忠告はしたからな』

ヒュンッ...!

さやか『ちょ、何言って――』

...ガシャーン!

さやか「な......! え、あ......えぇ!?」

杏子「よう。窓、割らせてもらったぞ」

さやか「ア、アンタねぇ!」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:18:49.49 ID:BXn/K86q0

さやか「なんで蹴破ってまで入ってくるのかなぁ!?」

杏子「なんでって......顔を拝ませてもらいたかったからに決まってんじゃん」

さやか「玄関から入るって考えはないわけ!?」

杏子「いや、あったけど、アンタが開けてくれなかったんじゃん」

さやか「くっ......! ......でも......だからってこんな非常識な......!」

杏子「それだけ心配してやってんだよ」

さやか「えっ......?」

杏子「ほら、お見舞いにエビせんべい買ってきてやったから。食うかい?」

さやか「......なんでお見舞いって銘打ってるのにそんな消化に悪いものを......いらない。
食欲も沸かないし」

杏子「おいおい......こりゃ重症だな。飯も喉を通らないってやつか」

さやか「アンタと一緒にしないでよ。別に一日食べなくたって、死ぬわけじゃないし」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:19:49.56 ID:BXn/K86q0

さやか「それよりもアンタ、あたしの顔見たんだから、さっさと帰りなさいよ」

杏子「ヤだね」パリパリ

さやか「なんでよ?」

杏子「そんな体調悪そうにされてて、あっさりと帰れるほどあたしも優しくないんでね」パリパリ

さやか「あ、っそ。好きにすれば」

杏子「ああ。好きにさせてもらうさ」ガサガサ

さやか「......っていうか、なんでアンタがお見舞いで持ってきたもの食べてんのよ」

杏子「だってオマエ食べないんだろ? だったらあたしが食うしかないじゃんか」パリパリ

さやか「どういう神経してんだか......っていうかボロボロ零すな!」

杏子「そんな難しい注文されてもなぁ......というより、喉渇いてきたんだけど。なんかない?」パリパリ

さやか「アンタ相当図々しいよ!?」

杏子「好きにしろって言ったのはお前だろ? だから好きにさせてもらってるだけさ」ガサガサ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:21:29.52 ID:BXn/K86q0

さやか「ああぁ......もう! これ以上あたしの部屋を汚すな!」

杏子「えぇ~?」

さやか「窓蹴破ってガラスの破片まみれにしておいてまだ物足りないかっ!」

杏子「分かった、分かったよ。そこまで言うんならこの部屋で食べるのは止めてやるよ」

さやか「よし......」

杏子「で、飲み物は?」

さやか「だから相当図々しいって! 欲しかったら自分で買いに行きなさいよっ!」

杏子「面倒くさいじゃん。ああ、でもそっか。
勝手にすれば良いんだったら、あたしが探して勝手に飲めば良いんだ」

さやか「......っ! ......ああもうああもう! むしゃくしゃするなぁ!
分かったから! 準備するから! 一緒にリビングまで来なさい!
そこでだったらお菓子食べても怒らないから!」

杏子「え? マジで? そりゃあラッキーだ」

さやか「はぁ......なんでこんな面倒くさいヤツが来るんだか......」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 15:23:45.41 ID:6eL6GnW30

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