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娘「早く起きてほしいのだけれど」八幡「えー」

2:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/09/17(木) 21:38:12 ID:U8f/NymY


娘「休日だからといってダラダラしていてはダメよ? 節度ある生活こそが健全な肉体と精神を養うのだから」

八幡「お父さんが良いことを教えてやろう。休む日と書いて休日と読むんだぜ。わかったか、プチのん?」

娘「誰に向かってものを言っているのかしら。自慢ではないけれど、万年学年三位だったパパとは違って、私の国語の成績は入学以来常に学年一位よ」

と、無い胸を誇らしげに張るのは我が娘である。

昨夜は休日前ということもあって、積んでいた読書やらゲームやらを明け方までやっていたから、眠りに落ちたのはつい二時間ほど前のことであった。

だというのに、我が娘ときたら、気持ちよく眠りにつく父の布団を剥ぎ取り、叩き起こすのである。挙げ句の果てには説教される始末であった。

これは誰に似たのん?

八幡「べつに恩に着せるつもりはないが、お父さんは毎日お仕事を頑張っていてだな……。たまには遅くまでダラダラしてもいいんじゃないかなって思うんだけど?」

娘「いつも私たちのために働いてくれることに関しては、尊敬もしていますし、感謝もしています。だけれど、それとこれとは話が別よ。休日でも早起きする。そうすることで充実した休日を過ごすことができるのだから、厳しいように思えるかもしれないけれど、これはパパのためになることよ」

八幡「もっともらしいことを言っちゃってまぁ。まじ、プチのん」

娘「もっともらしいことではなく、もっともなことよ。……それから一応訊いておくけれど、そのプチのんというのは何かしら?」

3:以下、名無しが深夜にお送りします:2015/09/17(木) 22:05:59 ID:U8f/NymY


勿論、プチゆきのんの略である。

その旨を伝えようとしたところ、「いえ、やっぱり言わなくてもいいわ」と手で制されてしまう。どうやらだいたいのところは察したらしい。呆れたようにこめかみに手をやり、はぁ、と大きな溜め息をついている。

八幡「頭でも痛いのか?」

娘「……誰かさんのせいでね」

八幡「困った奴がいたもんだな」

娘「本当にね。まあ、いいわ。パパ、朝食ができたから食べましょう。早くしないと冷めてしまうわ」

寝ている俺の腕を引っ張り、ベッドの上に座らせたのを見届けると、娘はエプロンの裾を翻して部屋を抜けようとする。

そのとき、娘の唇がわずかに動いたのを見逃さなかった。

八幡「……」

我が娘ながらできた子である。

休日には母親の代わりに朝食を作り、だらしない父親を起こし、そして何よりも部屋を出る直前に「パパと一緒に朝食をとる機会なんてあまりないのだから、早く来なさい」と少しデレてみせるあたり、本当にできた娘であった。

……そのあと、「今の愛娘的にポイント高い」などと呟かなければの話であるが。

雪乃と小町のハイブリッドとか、俺が大好きなもの同士の組み合わせなのに、なぜか悪寒が止まらないのはなんでだろう。

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